No. 4445
備前酒呑
¥250,000
売約済み作品説明
備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の備前酒呑です。箱書の字や動きのある造形から中村六郎先生の最晩年の推測されます。一目で中村家と分かる極上の緋色と、緑色掛かった渋い胡麻による赤と緑のコントラストが六郎ファンにはたまらない逸品です。抜群の色味となった緋色は正しく六郎備前の醍醐味と言え、対峙する者の瞳を焦がすような見事な色合いは酒に濡れることで蕩けるような色合いへと変化し更に色気を増します。それでいて全体的に程良く焼き込まれており、特に見込みの火の入り加減は絶妙の一言に尽き、甘く蕩けるような緋色から固く焼き締まり果実のような赤色へと変化するグラデーションがそのまま全て残っています。波打つような口縁部はなだらかな三角形に、ギュギュギュッと三点力を込めた高台もまた三角形になっており、軽くくびれた胴の仕上がりと相まって、名人らしく掌に吸い込まれるようなフィット感となっています。
作品情報
- 器種
- ぐい呑
- 商品説明より
- 共箱(四方桟)
径7.9cm×径7.7cm×高さ5.6cm
作家紹介・陶歴
中村六郎先生は、終戦までは会社勤めをされていましたが、1945年に人間国宝 金重陶陽先生に師事し技術の修練を積み、1961年に六郎窯を築いて独立されました。ろくろでは徳利などの酒器を好んで制作。たたらでは泡瓶、急須、茶碗なども手掛けています。朴とつで野性味あふれる作風で、焼き締め陶なので焼成を大切にし、作品の良し悪しを決める窯詰めにも力を入れていました。86年度の伝統工芸士であり、同年、岡山日日新聞賞を受賞し、89年には春の叙勲で勲七等青色桐葉章を受章されました。2004年4月に亡くなられました。
