No. 4514

備前湯呑

金重陶陽

¥280,000
売約済み

作品説明

初代人間国宝にして偉大なる備前焼中興の祖、金重陶陽先生の備前湯呑です。陶陽先生が亡くなられるよりも少し前の昭和40年前後の汲出碗です。苦境に喘ぐ備前の中で土と真摯に向き合って生きてきた陶陽先生らしい、誤魔化しの一切ない極上の土味一本で勝負する見事な作品です。土肌部分の色合いが非常に複雑で、橙色、茶色、紫蘇色、紫色がそれぞれ複雑に絡み合っており、見れば見るほど奥行きがあり変化に富んでいて飽きが来ず、土の良さとそれを生かす窯焚きの技に驚かされるばかりです。古備前とも現代備前とも違うその土味が持つ意味とは、今では中々目にすることの出来ない非常に希少な粘土を使い、天才と呼ばれた陶工が生涯を掛けて辿り着いた技で焼き上げた泡沫の夢のようなものなのかも知れません。

作品情報

器種
湯呑・ビール呑
商品説明より
共箱(四方桟)
径8.6cm×径8.5cm×高さ7.1cm
作家紹介・陶歴
金重陶陽先生(1896年~1967年 備前市伊部生まれ)は備前焼六姓の一つ、金重家の分家 金重楳陽先生の長男として生まれました。父に師事し手作りの宝瓶で名を高めました。大正期から昭和初期にかけ様々な研究を重ね桃山風備前の土味を出すことに成功し、その頃からロクロ製作を開始し茶陶の製作にも打ち出しました。川喜田半泥子、荒川豊蔵、三輪休雪と交友も深められ、戦後には北大路魯山人、イサム・ノグチらから影響を受け芸域を広めました。その功績から備前焼中興の祖とよばれております。備前焼初の国指定重要無形文化財指定に認定され、1964、1966年にはハワイ大学夏季大学講師として招かれました。1967年には昭和天皇、皇后両陛下が備前をご訪問された際御前製作を行いました。
主な受賞歴・・・中国文化賞、山陽新聞賞、岡山県文化賞受賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章

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