No. 4560
備前酒呑
¥350,000
売約済み作品説明
備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の極上の備前酒呑です。70~80歳頃の晩年期の作品で、これ以上のない極上の窯変をその身に宿した秀作です。こってりと焼き上がった見事な窯変は墨のような黒となっており、備前の中でも最上級の景色に位置付けられる窯変の魅力を余すところ無く教えてくれます。くっきりと出た隈取の中にはほんのりと緋色を残した極上の土味が広がり、墨黒の窯変と対になって使い込む事による変化で見る者を六郎ワールドへ引き込みます。見込みにおいては墨黒の窯変と極上の土味の良いとこ取りとなっており、濃厚な灰被り窯変が徐々に薄れ、閉ざされた部屋に光が差し込むように緋色が現れています。がっしりとした力強い造りが気持ちの良い酒呑で、「酒呑は鼻が入らんとおえん」との言葉を遺した六郎先生の酒豪としての矜持を感じ取ることが出来ます。
作品情報
- 器種
- ぐい呑
- 商品説明より
- 共箱(四方桟)
径7.1cm×径7.1cm×高さ5.7cm
作家紹介・陶歴
中村六郎先生は、終戦までは会社勤めをされていましたが、1945年に人間国宝 金重陶陽先生に師事し技術の修練を積み、1961年に六郎窯を築いて独立されました。ろくろでは徳利などの酒器を好んで制作。たたらでは泡瓶、急須、茶碗なども手掛けています。朴とつで野性味あふれる作風で、焼き締め陶なので焼成を大切にし、作品の良し悪しを決める窯詰めにも力を入れていました。86年度の伝統工芸士であり、同年、岡山日日新聞賞を受賞し、89年には春の叙勲で勲七等青色桐葉章を受章されました。2004年4月に亡くなられました。
