No. 4570

備前酒呑

金重陶陽

¥850,000
売約済み

作品説明

初代人間国宝にして偉大なる備前焼中興の祖、金重陶陽先生の備前酒呑です。箱書きなどから見て晩年期の昭和38年頃、金重陶陽先生が67歳頃の作品と思われます。緋襷作品には特に良い土を使われていたという陶陽先生ですが、本作もしっとりと滑らかな土味となっており、極上の土からのみ生ずる柔肌のような質感が酔いを早めます。登り窯にて焼き上げられた緋襷も抜群の渋みがあり、小麦色に焼けた肌に濃厚な臙脂色の緋襷が掛けられています。口縁や高台脇には藁が煮えて出来る白胡麻が点在しており、小麦色と臙脂色の絡み合う中での素晴らしいアクセントになっています。造りにおいては端正な作風が多い陶陽先生の中でも遊心溢れる作風となっており、これより伸びゆく筍のように横へスライドするような一風変わった造形になっています。その立ち姿はまるで土が踊っているようでもあり、その様子は厳格さ漂う陶陽先生の作品群の中でも非常に微笑ましいものとなっております。

作品情報

器種
ぐい呑
商品説明より
共箱(二方桟・二重箱)
径6.3cm×径6.3cm×高さ6.5cm

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作家紹介・陶歴
金重陶陽先生(1896年~1967年 備前市伊部生まれ)は備前焼六姓の一つ、金重家の分家 金重楳陽先生の長男として生まれました。父に師事し手作りの宝瓶で名を高めました。大正期から昭和初期にかけ様々な研究を重ね桃山風備前の土味を出すことに成功し、その頃からロクロ製作を開始し茶陶の製作にも打ち出しました。川喜田半泥子、荒川豊蔵、三輪休雪と交友も深められ、戦後には北大路魯山人、イサム・ノグチらから影響を受け芸域を広めました。その功績から備前焼中興の祖とよばれております。備前焼初の国指定重要無形文化財指定に認定され、1964、1966年にはハワイ大学夏季大学講師として招かれました。1967年には昭和天皇、皇后両陛下が備前をご訪問された際御前製作を行いました。
主な受賞歴・・・中国文化賞、山陽新聞賞、岡山県文化賞受賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章

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