No. 4579
備前酒呑
¥54,000
売約済み作品説明
備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の備前酒呑です。宝瓶づくり等に用いられる粘土を板状に伸ばしてから組み合わせていく、「タタラ作り」と呼ばれる技法で制作された非常に珍しい酒呑です。円筒形のものに巻き付けるようにして板状の粘土を底部と胴部とで貼り合わせており、接合部や乾燥によるタタラ作り独特の皺など轆轤とはまた違った柔和な表情を持った酒呑です。全体的に手作りによる柔らかなラインが出ていますが、酒呑の命とも言える口縁部の仕上げや的確な高台削りにより、酒呑ではありますがまるで茶碗のミニチュアのような雰囲気があります。柔らかで優しいフォルムに合わせて、土味も土自体の良さを損なわないシンプルな味わいとなっており、作品の持つ抜群の雰囲気に磨きをかけています。
真識箱(四方桟)
径7.4cm×径7.3cm×高さ4.9cm
径7.4cm×径7.3cm×高さ4.9cm
作品情報
- 器種
- ぐい呑
作家紹介・陶歴
中村六郎先生は、終戦までは会社勤めをされていましたが、1945年に人間国宝 金重陶陽先生に師事し技術の修練を積み、1961年に六郎窯を築いて独立されました。ろくろでは徳利などの酒器を好んで制作。たたらでは泡瓶、急須、茶碗なども手掛けています。朴とつで野性味あふれる作風で、焼き締め陶なので焼成を大切にし、作品の良し悪しを決める窯詰めにも力を入れていました。86年度の伝統工芸士であり、同年、岡山日日新聞賞を受賞し、89年には春の叙勲で勲七等青色桐葉章を受章されました。2004年4月に亡くなられました。
