No. 4777

備前酒呑

金重陶陽

¥500,000
売約済み

作品説明

初代人間国宝にして偉大なる備前焼中興の祖、金重陶陽先生の備前酒呑です。昭和30年代初頭から昭和40年にかけての金重陶陽先生晩年期の作品で、やや短くなった「ト」の陶印となっています。後世の人間からすると信仰にすら感じられるほど厳格な備前焼制作への強いこだわりによって、土焼形のどれもが圧倒的な高水準の作品に仕上がっています。重く深い紫蘇色の土味が黄色みの強い土味へとグラデーションしており、そこへ緑色掛かったカセ胡麻が降り掛かるなど、落ち着いた景色の中に実に細やかな変化を内包した見応えのある作品となっています。見込みではこのグラデーションの間隔がより広がっており、カセ胡麻と紫蘇色は口縁部のみとなって、口縁の下から底へは一気に黄色味の強い土味へ切り替わることで抜群の酒映りとなっています。晩年期の特徴の一つであるやや低く横へ広がった高台の意匠は、穏やかながらも実に的確な削りとなっており、静かな森を連想させるまるで包み込まれるような世界観を持った酒呑となっています。 晃介識箱(四方桟)
径6.8cm×径6.5cm×高さ4.7cm

作品情報

器種
ぐい呑
作家紹介・陶歴
金重陶陽先生(1896年~1967年 備前市伊部生まれ)は備前焼六姓の一つ、金重家の分家 金重楳陽先生の長男として生まれました。父に師事し手作りの宝瓶で名を高めました。大正期から昭和初期にかけ様々な研究を重ね桃山風備前の土味を出すことに成功し、その頃からロクロ製作を開始し茶陶の製作にも打ち出しました。川喜田半泥子、荒川豊蔵、三輪休雪と交友も深められ、戦後には北大路魯山人、イサム・ノグチらから影響を受け芸域を広めました。その功績から備前焼中興の祖とよばれております。備前焼初の国指定重要無形文化財指定に認定され、1964、1966年にはハワイ大学夏季大学講師として招かれました。1967年には昭和天皇、皇后両陛下が備前をご訪問された際御前製作を行いました。
主な受賞歴・・・中国文化賞、山陽新聞賞、岡山県文化賞受賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章

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