No. 5603
備前水滴
¥160,000
作品説明
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前水滴です。陶印や箱から推測して啓先生の晩年期の作品で、酒器茶器食器花器の枠に囚われず、自由な発想をもって備前陶に相対していた啓先生らしいユニークな水滴です。通常、水滴であれば爪楊枝の先のような穴が一般的ですが、本作は啓先生がいつも作られている徳利をそのまま小さくしたような独特の形となっており、水滴としては非常に大型かつ大容量でとても面白いです。鉄砲口と呼ばれる注ぎ口や、しっかりと持ち上げられる取手など、まるで酒器のような使い勝手の良さを感じます。柔らかなオレンジ色に発色した土味もまた絶妙で、南蛮焼締風のケレン味の無い土肌が作風にとても良く似合っています。陶の詩人の本領発揮らしい素敵な作品です。
作品情報
- 器種
- 細工物・その他
- 寸法
- W10.2cm×7.0cm×H9.4cm
- 商品説明より
- 共箱(四方桟)
口と取っ手含む幅10.2cm×胴径7.0cm×高さ9.4cm
作家紹介・陶歴
藤原 啓先生(1899年〜1983年 岡山県備前市生まれ)は、備前市穂浪在住の国文学者 正宗敦夫氏の進めで備前焼の道へ。三村梅景氏にろくろ成形などの手ほどきを受け、1941年からは、同じ人間国宝の金重陶陽先生に焼成法などを学び、陶技の腕を磨きました。鎌倉・室町の雑器に見られる素朴さや豪放さに倣い、おおらかで明快な作風の壺や花器を製作されていました。若い時代に吸収した芸術に対する教養が作品に影響を及ぼしています。1954年、備前焼二人目の国指定重要文化財(人間国宝)保持者となり、1958年には日本工芸会理事に。1977年に岡山県備前市に藤原啓記念館を設立しました。
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
主な受賞歴・・・岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、没後従五位勲三等瑞宝章受賞
