No. 5769
備前徳利
¥150,000
売約済み作品説明
豪放磊落で優しさが滲み出るような温かな作風で万人に愛された、藤原 啓先生の備前徳利です。陶印や箱などから見て啓先生の晩年期の作品で、どっしりとした力強い造形と美しいカセ胡麻が一体となり、藤原備前を体現するような徳利となっています。くるりと巻き込んだような独特の口縁に、球体のようなデザインの蕪型の胴が合わさり、一目で啓先生と分かる仕上がりになっています。啓先生ご自身が最も好きな景色だと語っていたカセ胡麻の出た徳利で、モスグリーンのきめ細かいカセ胡麻が実に渋いです。緋色の抜けの部分には薄っすらと金彩も出ており、造形焼き土味のバランスが良い秀作となっております。
作品情報
- 器種
- 徳利
- 寸法
- W9.3cm×9.3cm×H12.8cm 350cc
- 桐箱とサイズについて
- 共箱(四方桟)
口縁3.8cm×胴径9.3cm×胴径9.3cm×高さ12.8cm 容量 約350cc 藤原啓先生(1899年~1983年 岡山県備前市穂浪生まれ)は、備前市穂浪在住の国文学者・正宗敦夫先生の勧めで備前焼の道に入りました。
三村梅景先生に轆轤成形などの手ほどきを受け、1941年からは備前焼初の人間国宝である金重陶陽先生に焼成法を学び、陶技を磨きました。
作品制作にあたっては、鎌倉・室町期の古備前に見られる素朴さや豪放さに憧れ、技術に頼り過ぎない、単純明快で大らかな作風を確立しました。
また、若い頃に文学や詩を志す中で培った芸術への教養も、作品に大きな影響を与えています。
1954年に岡山県重要無形文化財保持者に認定され、1958年には日本工芸会理事に就任しました。
1970年には国指定重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定されました。
1977年には岡山県備前市に藤原啓記念館が開館しました。
1983年に逝去されました。
主な受賞・顕彰歴:岡山県文化賞、山陽新聞賞、中国文化賞、備前市名誉市民、岡山県名誉県民、従五位、勲三等瑞宝章など
