No. 7722

備前酒呑

中村六郎

¥165,000
売約済み

作品説明

備前が誇る伝統工芸士で、酒器作りの神様と謳われた中村六郎先生の備前酒呑です。

箱書きや作風から見て80歳以降の晩年期の作品と思われます。

晩年期の六郎酒呑らしいかなり大振りの造形ですが、
轆轤の上で踊るように立ち上がった独特の造形は、
掌の中に自然に吸い込まれていくように収まりが良いです。

豪快な造形で尚且掌の中にしっかり収まるという、
まさに酒豪の作った酒呑といった風情があります。

焼成の面では、もぐさ色の土味の中に濃厚な緋襷の花が咲き乱れるかのようで、
前述の荒くれ野武士のような野趣溢れる作風の中でも緋襷の存在感は失われていません。

見込みには茶溜まりならぬ酒溜まりのように窪みが用意され、
そこへ一段と濃い緋襷が円状掛かり緋襷特有の酒映りが楽しめるようになっています。

一瞬付高台にも見えるほど、かなり深く削り込んだ高台造りとなっており、
ど真ん中に刻まれた「ロ」の陶印と、鮮やかな緋襷が素敵です。

肌合いは使用感があり柔らかくなっていますが、汚れや匂いはございません。

作品情報

器種
ぐい呑
寸法
W7.7cm×7.8cm×H5.3cm
桐箱とサイズについて
共箱(四方桟)
径7.7cm×7.8cm×高さ5.3cm
作家紹介・陶歴
中村六郎先生は1914年に岡山県備前市で生まれました。

終戦までは会社勤めをされていましたが、金重陶陽先生に薫陶を受け窯焚きの技術等を習得されました。

その後、1961年に六郎窯を築いて独立されました。

1986年には伝統工芸士に認定され、同年岡山日日新聞賞を受賞されました。

1989年には春の叙勲で勲七等青色桐葉章を受章されました。

酒器を中心に花器や茶器などを制作されており、特に酒器は愛陶家から好評を得ていました。

2004年4月に逝去されました。

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