No. 8089

備前黒酒呑

伊勢崎 淳

¥132,000
売約済み

作品説明

愛する故郷、備前の風土からさまざまな着想を得て、
備前焼に新しい時代の風を吹き込んだ伊勢崎 淳先生の新作備前黒酒呑(ぐい呑)です。

令和8年2月に窯出しされた最晩年作です。

半地下式の穴窯で10日ほど焼き締めた作品で、
たっぷりと煙を吸わせて焼き上げた土肌は美しい光沢を帯びています。

更に本作は背面からたっぷりと炎の洗礼を受けており、
良質の松割木による砂金のような黄胡麻が一気に正面へと溢れ出し、
それらが正面で合流して見事な玉垂れ模様を形作っています。

作品全体に出た光沢感や、透明感のある流れ胡麻がまるで引出し系作品のようでもあり、
滑らかな質感と相まって独特の存在感を漂わせています。

見込み側は逆に光沢が少ないマットな肌合いとなっているのも面白く、
黒と銀が混ざった金属のような肌合いは、酒に濡れると実に艶めかしい色合いとなります。

二種類の光沢を持つ黒の発色や、非常に大振りでエネルギッシュな造形など、
見所が非常に多い淳先生らしい仕上がりとなっています。 晃一朗識箱後日(恐れ入りますが発送までしばらくお時間がかかります。)
径7.1cm×7.0cm×高さ6.8cm 伊勢崎淳先生(1936年~2026年 岡山県備前市伊部生まれ)は、細工物を得意とした備前焼作家・伊勢崎陽山先生の二男として生まれました。

幼い頃から父に陶技を学び、1959年に岡山大学教育学部特設美術科を卒業後、本格的に作陶の道に入りました。

1962年には、兄の伊勢崎満先生とともに中世の半地下式穴窯を復元し、焼成に成功しました。

花器、皿、茶陶などの伝統的な器物に加え、陶壁、レリーフ、オブジェなど、造形性を重視した作品にも幅広く取り組みました。

制作にあたっては成形と焼成を重視し、穴窯、登り窯、電気窯それぞれの特徴を生かした、現代感覚あふれる独自の作風を確立しました。

また、備前焼による陶壁やレリーフ制作の代表的作家として、公共施設を中心に数多くの作品を手がけました。

1966年に日本工芸会正会員となり、1978年から1987年まで岡山大学教育学部特設美術科の講師を務めました。

1998年には兄の伊勢崎満先生とともに岡山県重要無形文化財保持者に認定され、同年、日本工芸会理事および日本工芸会中国支部幹事長に就任しました。

2002年には新首相官邸の陶壁を制作しました。

2004年には備前焼で5人目となる国指定重要無形文化財保持者に認定されました。

2025年には文化功労者に選ばれました。

2026年に逝去されました。

主な受賞・顕彰歴:金重陶陽賞、茶の湯の造形展優秀賞、岡山県文化奨励賞、山陽新聞文化功労賞、岡山県三木記念賞、岡山県文化賞、文化功労者など

作品情報

器種
ぐい呑
寸法
W7.1cm×7.0cm×H6.8cm

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