No. 4438
緋襷盃
¥200,000
売約済み作品説明
天才陶工と呼ばれた兄・金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の緋襷盃です。齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、本作は六十歳半ば頃の作品で素山先生の代名詞の一つである電気窯における緋襷焼成の酒盃となっています。初期から時代を経る毎に徐々に厚みを増していく素山作品ですが、本作は六十歳半ば頃とあって程よい肉厚さが唇を愉しませてくれます。この昭和50年前後の頃の緋襷はよく焼けているものが多く、本作もその例に漏れず土肌には細かなブクが出ており、緋襷の色も一部が臙脂色に変化するほどよく焼かれておりもぐさ色と真紅の襷のコントラストが見事です。茶陶の名工らしく勢いの良い箆削りによって碁笥底に仕上げており、腰の削りは肉を落とす勢いで一定の流れで一手を、内側の削りはより肉感を出すように強く箆が入り緩やかに切り離す一手となっています。このギュワンとした削りについつい心躍らされ、酒器であっても空にしてつい高台ばかり見入ってしまう魔性の酒盃です。
金重素山先生のブログ記事を見る 愫識箱(四方桟)
径7.6cm×径7.5cm×高さ5.1cm
金重素山先生のブログ記事を見る 愫識箱(四方桟)
径7.6cm×径7.5cm×高さ5.1cm
作品情報
- 器種
- ぐい呑
作家紹介・陶歴
金重素山先生(1909年〜1995年)は人間国宝金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。桃山調の緋襷を得意とし、茶陶の第一人者と言われました。1964年岡山市東郊に円山窯を築窯、1966年電気窯による桃山調の緋襷を発表して反響を呼びました。1982年伊部に移り牛神下窯を築き、1983年県指定重要無形文化財保持者となりました。文化庁長官表彰、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章を叙勲されました。1995年に亡くなられました。
