No. 4737

備前酒呑

金重素山

¥220,000
売約済み

作品説明

天才陶工と呼ばれた兄・金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前酒呑です。齢五十歳を過ぎるまで自らの作品を売らず兄の陶陽先生の影に徹してきた金重素山先生ですが、本作はそんな素山先生の作品が少しずつ世に出始めた六十歳頃に制作された酒呑です。やや青味掛かったカセ胡麻をベースとして黄胡麻更に焦げ胡麻が乗っており、窯の中でゆっくりと炎に育てられながらじっくりと焼き締まった作品です。正面の胡麻の下地となるカセ胡麻や外周部のビンテージワインのような濃紫色の土肌は還元炎によって形成され、窯焚きが進むにつれ窯内が酸化炎になりながら焼き締められた高台内や見込みはより茶褐色や赤紫色の柔らかな土味となっており、土の中の様々な色合いを素山先生の巧みな窯焚きでじっくり時間を掛けて引き出しています。正面外周、見込み、高台と大雑把に見て三種類、実際にはもっと多種多様な色合いを一つの酒呑に凝縮した大変贅沢な作品です。一目で素山先生の作と分かる大きく広がった高台も、最初はあまりの迫力に新鮮な驚きがありますが、何故か見れば見るほど目に馴染みこの形が自然なのだと思えてくるが名人芸なのかとても不思議です。

金重素山先生のブログ記事を見る 愫識箱(四方桟)
径7.2cm×径6.6cm×高さ6.3cm

作品情報

器種
ぐい呑
作家紹介・陶歴
金重素山先生(1909年〜1995年)は人間国宝金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。桃山調の緋襷を得意とし、茶陶の第一人者と言われました。1964年岡山市東郊に円山窯を築窯、1966年電気窯による桃山調の緋襷を発表して反響を呼びました。1982年伊部に移り牛神下窯を築き、1983年県指定重要無形文化財保持者となりました。文化庁長官表彰、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章を叙勲されました。1995年に亡くなられました。

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