No. 4878
備前緋襷矢筈水指
¥300,000
売約済み作品説明
天才陶工と呼ばれた兄・金重陶陽先生の助手としてキャリアをスタートさせ、備前の名工として人々に愛される作品を手掛けた金重素山先生の備前緋襷矢筈水指です。齢五十歳の半ば頃より円山窯にて本格的に備前焼を手掛け始めた素山先生ですが、本作は六十歳頃の作品で素山先生の代名詞の一つである電気窯における緋襷焼成の水指となっています。電気焼成と同時に薪焼成も可能な特注の電気窯によってじっくりと焼き締められ、濃厚な色合いとしっとりとした土肌が特徴となっています。素山緋襷の真骨頂でもある柔らかなもぐさ色の土味も素晴らしく、その美しさや味わい深さは陶器でありながらも齧り付きたくなると表現せざるを得ません。大らかな作風の中に緊密な力強さを忍ばせており、極端な装飾を排して尚圧倒的な存在感があります。底部にはまるで隠し包丁のように五角の薄い箆を入れており、細部に至るまで徹底した配慮を行き渡らせる素山先生らしいです。
作品情報
- 器種
- 茶器
- 商品説明より
- 共箱(四方桟)
径18.6cm×径18.2cm×高さ17.2cm
作家紹介・陶歴
金重素山先生(1909年〜1995年)は人間国宝金重陶陽先生の実弟で、1951年頃までは一緒に作陶されていました。桃山調の緋襷を得意とし、茶陶の第一人者と言われました。1964年岡山市東郊に円山窯を築窯、1966年電気窯による桃山調の緋襷を発表して反響を呼びました。1982年伊部に移り牛神下窯を築き、1983年県指定重要無形文化財保持者となりました。文化庁長官表彰、岡山県文化賞、勲四等旭日小綬章を叙勲されました。1995年に亡くなられました。
